眠りは凄い
ベッドや寝床で姿を隠させてしまうことは、睡眠本能による最も大切な利益だと言えましょう。
不可欠な活動をすべて遂行するのに、毎日たった数時間あればよいという動物にとっては、睡眠・覚醒の時間割が自動的に進行するとたいへん好都合です。
このしくみがうまく作動しますと、1日のうちの一番都合のよい数時間だけ確実に起きていて、食料が最も豊富で捕食者に最も襲われにくい時間帯を利用できます。
ある動物にとっては、絶対外に出てはならないという1日の時間帯があります。
ほとんどの鳥は行先を見るのに光が必要ですから――すくなくとも地表近くを一夜間飛ぶことはできません。
そのため、日没後でなくその前に、安全な場所に退き、どんな誘因があろうとも、明るくなるまでは飛び立とうという気を起こさぬことが大切です。
変温動物の爬虫類も小型だと、太陽が沈んでしまった夜には体温を高く保てませんから、同様の問題をかかえています。
冷えると、のろまになって捕まる危険があります。
鳥と同様にかれらも、時刻に規定された睡眠本能によって多くの利益を受け、環境の温度が下がる前に安全なところへ導いてもらえるのです。