おいしい≠美味しい
おいしさの背景には貴重な、まれにしか入手できないという理由があるかもしれないし、社会的な階層の上の人びとにしか手に入らず、下層の人のあこがれの的となっているという理由が隠されているからかもしれない。
味のないフカヒレがもてはやされるのは特権階級の人しか食べられなかった背景があるだろう。
ツバメの巣といった物は味や触感よりも希少性が美味しく感じさせているのだろう。
また、栄養が豊富という理由でまずい食べ物を好む人もいる。
逆に味がしなくても栄養があるからモリンガのようなサプリを取る人もいる。
そういった社会的価値が個々の食物につきまつわっていることは事実であり、そしてまた、それを利用して食品産業は新しいブランドの食品を売ろうとしていることも事実であるが、それだけではなく、人間に共通しておいしさというものが存在する可能性を突きとめなければならない。
なぜ、世界中で砂糖.塩.油脂の消費量がこれほどまで上昇したのか、なぜグルターン酸化合物がこれほど利用されるのか、といった疑問に答えるために、異なった文化の間で比較検討してみる必要がある。