ターミナルケアについて 3
シェークスピアは、その劇のなかに「死は必然の終末」(necessary end)ということばを述べています。
人間は、生まれるということと死ぬということの二つを必ず経験するものです。
そのうちの生まれることは無意識のなかでおこなわれ、私たちは受け身の姿でこの世に誕生してきます。
しかし人生の末期の死は、その直前までは、人間の意識のなかで進行していくので、どう死を受け入れるかということはきわめて重要な問題になってきております。
動脈瘤の破裂のように、死が突発的に訪れて、意識が急になくなって死ぬという病気はきわめてまれなものです。
多くの病気は、急性症の場合でもかなりの間、死との闘いがあり、患者は医療陣の努力や科学の力を信じてなんとかこの死を乗り越えたいと希望的な見かたをして闘病する人が多いのです。
がんになった場合、欧米ではその90%内外は直接、間接、がんの告知をされるのが習慣になっていますが、日本ではまだがんの告知は10%以下にしかみられません。